ミックさんこの記事では、ポメラニアン3ヶ月の平均体重や成犬時の大きさ予測と推移について書いているワン!
ポメラニアンを家族に迎えて、生後3ヶ月(90日)頃になると、毎日の成長スピードに驚かされる一方で、ふとした瞬間に不安を感じることはありませんか?
例えば、ドッグランや動物病院で同じ月齢の他のワンちゃんを見かけた時に「あれ?うちの子、他の子と比べて小さすぎないかな?」と感じたり。
それとは逆に、抱っこした時のずっしりとした重さに「もしかして大きすぎてデカポメになっちゃう?」と心配になったり。
ちなみに、ポメラニアンの3ヶ月体重は、実は成犬時のサイズを予想する上でとても重要な時期にあたりますよ。
平均的な推移や適切なご飯の量、そしてこの時期特有の「サル期」による見た目の劇的な変化など、飼い主として知っておくべきポイントがたくさんあるのです。
そこで、この記事では、私の15年の飼育経験と多くのポメ友さんから聞いた実体験も交えながら、3ヶ月の子犬の成長について詳しくお話ししますね。
- 3ヶ月時点での平均体重と個体差の範囲
- 成犬時の大きさを予測する簡単な計算式
- 極小個体や大きめ個体の特徴と将来性
- 成長期に必要なご飯の量と回数の決め方
- 痩せすぎや肥満を見極めるチェック方法


- ポメラニアン飼育歴15年
- 平成2年4月より保護犬と生活
- 先代犬はペットショップで購入のポメラニアン
- ミックさんはかなりのビビり
- 歯石取り、去勢、避妊、膝蓋骨脱臼、股関節脱臼などを経験
- 各種獣医学書関連&動物看護関連の書籍は10冊以上読破


- ポメラニアン飼育歴15年
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- 各種獣医学書関連&動物看護関連の書籍は10冊以上読破
ポメラニアン3ヶ月体重の平均と推移


生後3ヶ月という時期は、ポメラニアンにとって単に体が大きくなるだけでなく、赤ちゃんから子供へと移行する生理的にも非常に重要なフェーズなんです。
免疫機能が母体からの移行抗体から自分のものへと切り替わり、活動量も一気に増えます。
そこで、ここでは、一般的な平均体重のデータを見ながら、小さめの子や大きめの子がそれぞれどのような特徴を持っているのか、そして多くの飼い主さんが驚愕する「サル期」との関係について、深く掘り下げて解説していきますね。
3ヶ月の平均体重と理想的な推移
ポメラニアンの生後3ヶ月(生後90日前後)時点での平均体重は、一般的に800gから2.0kgという非常に広い範囲に分布しています。
その中でも、ブリーダーサイトや獣医師の統計データを見ると、最もスタンダードな層として多いのが1.2kg~1.5kg付近の個体です。
これを聞いたあなたは、「えっ、800gと2.0kgじゃ倍以上も違うの?本当に同じ犬種?」と驚かれるかもしれませんね。
しかし、これにはポメラニアンという犬種の歴史が深く関係しています。
ポメラニアンはもともと中型犬のスピッツを祖先に持ち、長い時間をかけて愛玩犬サイズへと小型化(ダウンサイジング)されてきました。
そのため、遺伝子の中に「祖先の大きなサイズを引き継ぐ因子」と「小型化された因子」が混在しており、兄弟犬であっても成長スピードや最終サイズに大きなバラつきが出ることが珍しくないのです。
また、この時期の体重推移は、その子が将来どのくらいのサイズになるか?が分かります。
つまり「どの遺伝的スイッチが入っているか」を知るための最初の、そしてかなり精度の高いバロメーターになるのです。
| タイプ | 生後3ヶ月の体重目安 | 成犬時の予測 | 特徴と傾向 |
|---|---|---|---|
| 極小(ティーカップ傾向) | 650g ~ 800g | 1.8kg以下 | 非常に華奢。成長が緩やかで食が細いことが多い。 |
| 標準(スタンダード) | 1.0kg ~ 1.8kg | 1.8kg ~ 3.0kg | JKC基準や一般的な家庭犬サイズ。バランスが良い。 |
| 大型(デカポメ傾向) | 2.0kg以上 | 4.0kg以上 | 骨太で筋肉質。成長スピードが速く食欲旺盛。 |
大切なのは「平均値」よりも「成長曲線」
上記の表はあくまで目安です。「うちの子は平均より重いから太っているのでは?」と心配して、自己判断でご飯を減らすことは絶対に避けてください。
子犬の時期に最も重要なのは、その子なりのペースで体重が右肩上がりに増え続けているかということです。
そのため、週に1回、できれば同じ曜日・同じ時間(例えば日曜日の朝、ご飯を食べる前など)にキッチンスケールで体重を測って記録をつけてみてください。
グラフにした時に、多少の増減はあっても全体として右上がりの線を描いていれば、その子の成長は順調ですよ。
これとは逆に、1週間経っても体重が全く増えていない、あるいは減ってしまったという場合はちょっと問題があります。
それは、栄養不足や寄生虫、あるいは何らかの疾患が隠れている可能性があるため、早めに獣医師に相談することをお勧めします。
体重1kg未満の極小個体の特徴
生後3ヶ月の時点で体重が1.0kgを大きく下回り、特に600g~800g程度しかない子は、いわゆる「極小ポメラニアン」や「ティーカップサイズ」と呼ばれるタイプになる可能性が高いです。
最近では、より小さなワンちゃんを求める需要から高値で取引されることもありますが、飼育の難易度はスタンダードサイズに比べて格段に高くなります。
小さくて手の中に収まる姿は本当に愛らしく、守ってあげたくなる存在ですが、このサイズの子は「生きるための予備タンク」が極端に小さいという生理的な特徴を持っています。
具体的には、肝臓にグリコーゲン(エネルギー源)を貯蔵できる量が少ないため、数時間ご飯を食べないだけで低血糖を起こして倒れる可能性があります。
また、温の変化で体温が下がりやすかったりと、命に関わるリスクと常に隣り合わせなのです。
極小個体を育てる際の重要ポイント
- 室温管理の徹底: 暑さ寒さに弱いため、エアコンで常に23~25℃程度をキープし、冬場はペットヒーターなどで保温スペースを確保してください。
- 骨折リスクへの対策: 骨が割り箸のように細いため、ソファからの飛び降りはもちろん、抱っこからの落下でも骨折します。床には厚手のコルクマットや滑り止めカーペットを敷き詰めることが必須です。
- 泉門開存(ペコ)の確認: 頭蓋骨のてっぺんが塞がりきっていない「ペコ」がある子が多いです。頭をぶつけないよう細心の注意が必要です。
無理に大きくしようとしないこと
「小さすぎて心配だから」といって、無理やり高カロリーなご飯やおやつを詰め込むのは逆効果です。
消化器官も未熟なため、食べ過ぎると下痢をしてしまい、かえって体重が落ちてしまう悪循環に陥ります。
このタイプの子は食が細いことも多いので、少量頻回食(1日4~5回)を基本に、高栄養のパピー用ミルクや栄養ペーストを上手に活用しながら、焦らずゆっくりと成長を見守ってあげましょう。
体重2kg超えデカポメの将来性


逆に、生後3ヶ月ですでに2.0kgを超えている子もいますね。
「ペットショップでは小さくなると言われたのに!」「太りすぎかな?」と心配される飼い主さんも多いのです。
しかし、これは肥満ではなく、骨格がしっかりした「先祖返り」タイプ(愛好家の間では親しみを込めて「デカポメ」と呼ばれます)である可能性が非常に高くなりますよ。
実は私、個人的にはこのデカポメタイプが結構好きなんですよね。
成犬になると4kg~6kg、個体によってはそれ以上に成長することもありますが、それは決してネガティブな要素ではありません。
むしろ、本来のスピッツとしての強健な肉体を取り戻した姿とも言えますね。
大きめポメ(デカポメ)の素晴らしいメリット
- 関節が丈夫: ポメラニアンの宿命とも言える「膝蓋骨脱臼(パテラ)」のリスクが、極小個体に比べて相対的に低い傾向にあります。骨太で関節もしっかりしているためです。
- アクティブな相棒: 体力と持久力があるので、1時間以上の長時間の散歩や、アジリティなどのドッグスポーツを一緒に楽しむことができます。ハイキングやキャンプなど、アウトドア派の飼い主さんには最高のパートナーになります。
- 安定した性格: 体が丈夫なためか、神経質な面が少なく、おおらかでフレンドリーな性格の子が多いと言われています。抱き心地も抜群の安心感があります。
「スタンダード」にとらわれないで
ドッグショーに出るための基準(JKCスタンダード:1.8kg~2.3kg)からは外れてしまうかもしれませんが、家庭犬として一緒に幸せに暮らす上で、体の大きさはさほど問題ではありません。
むしろ、病気に強く元気いっぱいに育ってくれることは、何にも代えがたい魅力なんです。
「デカポメ」であることを誇りに思って、その子の持って生まれた骨格に合わせて、しっかりと筋肉をつけてあげてください。
サル期の見た目と体重の関係
ポメラニアンを飼い始めて最初の数ヶ月で、多くの飼い主さんが最も衝撃を受け、そしてある意味で困惑するのが「サル期(Monkey Period / Uglies)」と呼ばれる現象です。
生後3ヶ月の後半から4ヶ月頃にかけて始まり、生後6ヶ月~1歳頃まで続きます。
これは、子犬特有のフワフワした柔らかい毛(パピーコート)が抜け落ち、大人の硬くて丈夫な毛(ダブルコート)へと生え変わるための正常な生理現象です。
しかし、その抜け方が普通とは異なり、とても独特なんです。
顔の中心(マズル周辺)とおでこの毛が「M字」のように抜け落ち、顔と被毛の境界線がくっきりとしてしまうため、まるでお猿さんのような顔つきに見えることから、この名前がつきました。
また、この時期、ブラッシングをするたびに驚くほどの毛が抜けます。
全体のボリュームが一気に縮小し、尻尾の毛もスカスカになるため、「急に痩せてしまった!」「栄養失調でやつれたのでは?」「皮膚病かも?」と不安になる飼い主さんが続出します。
見た目の変化と体重管理を区別する
ここで一番大切なのは、「見た目の貧相さ」と「実際の体重」を混同しないことです。
「毛が減って痩せて見えるから」といって、慌ててご飯の量を増やしすぎると、本当に「肥満」になってしまいます。
逆に、毛がスカスカでも体重計の数値が順調に増えていれば、健康上は何の問題もありません。
そして、このサル期は、美しい成犬のコートを手に入れるための準備期間です。
一生に一度しか見られない、ある意味レアで愛嬌のある時期ですので、心配しすぎず、そのユニークな姿をたくさん写真に残しておくことをおすすめします。
成犬になってフワフワに戻った時に見返すと、とても良い思い出になりますから。



生後3ヶ月の平均は800g~2.0kgと幅広く、個体差が非常に激しい時期です。ただ、重要なのは平均値との比較ではなく、その子の成長曲線が右肩上がりであること。また「サル期」で痩せて見えても、体重が増えていれば問題ないため、見た目に惑わされない冷静な判断が大切だワン。
ポメラニアン3ヶ月体重から成犬時を予測


「この子は最終的にどれくらいの大きさになるんだろう?」というのは、私たち飼い主にとって、ワクワクもあれば少しドキドキもする、一番気になるテーマですよね。
また、犬の成長は個体差が大きいので「絶対」はありませんが、ブリーダーさんやベテラン飼い主の間で使われている予測の計算式や、成長期のご飯の量の決め方について、私の経験も踏まえて具体的にお話しします。
体重2倍の計算式と成長の目安
ポメラニアンの成犬時の体重を予測する際、ペットショップの店員さんやブリーダーさんの間でよく使われている「経験則」があり、それが以下の2つの計算式です。
成犬時の体重予測式
- 【2ヶ月予測】生後2ヶ月の体重 × 3倍
(例:2ヶ月で600g × 3 = 1.8kg) - 【3ヶ月予測】生後3ヶ月の体重 × 2倍
(例:3ヶ月で1.2kg × 2 = 2.4kg)
生後2ヶ月の時点での予測(3倍則)もよく知られていますが、この時期はまだ母乳から離乳食への移行期で、個体によって食べる量にムラがあったり、ストレスで一時的に体重が増えなかったりすることがあります。
そのため、離乳が完全に完了し、新しいお家にも慣れて代謝が安定してくる生後3ヶ月時点での「2倍則」の方が、より実際の成犬サイズに近い予測ができると、個人的な経験からも感じています。
例えば、3ヶ月で1.2kgの子なら、1.2 × 2 = 2.4kg くらいになるかな、という予測ですね。
これなら、JKCのスタンダード(1.8kg~2.3kg)より少し大きいくらいの、とても扱いやすいサイズになりそうです。
ただし、これはあくまで「目安」に過ぎず、必ずこのサイズになるというものではないです。
犬の成長パターンには、早い時期にグンと大きくなって早く成長が止まる「早熟型」と、ゆっくりじわじわと大きくなり続ける「晩成型」がありますから。
また、両親のサイズだけでなく、隔世遺伝でおじいちゃん・おばあちゃんのサイズが出ることもあります。
「だいたいこれくらいになる予定」くらいの気持ちで、大きくなっても小さくなっても、その子の個性として受け入れてあげてくださいね。
ご飯の量は体重と活動量で計算
生後3ヶ月の子犬は、成犬の約2倍~3倍のエネルギーを必要とする「成長期」の真っ只中です。
そして、この時期の栄養状態は、将来の骨格の丈夫さや免疫力に直結するため、非常に重要になります。
ドッグフードのパッケージ裏面に書いてある給餌量はあくまで「一般的な目安」なので、その子の実際の体重と体型に合わせて、飼い主さんが計算して微調整してあげるのがベストなんです。
そして、獣医学的な計算式(RERやDERを用いたもの)もありますが、ここでは簡易的な目安をご紹介しますね。
一般的に、生後3ヶ月のポメラニアンに必要な1日のエネルギー量は、体重1kgあたり約200kcal前後と言われています。
| 現在の体重 | 1日の給餌量目安 (380kcal/100gのフードの場合) | 1回あたりの量 (3回食の場合) | 1回あたりの量 (4回食の場合) |
|---|---|---|---|
| 0.8 kg(極小) | 約 40g ~ 45g | 約 13g ~ 15g | 約 10g ~ 11g |
| 1.2 kg(平均) | 約 55g ~ 65g | 約 18g ~ 22g | 約 14g ~ 16g |
| 2.0 kg(大型) | 約 85g ~ 95g | 約 28g ~ 32g | 約 21g ~ 24g |
「便の状態」が最高の答え合わせ
計算で出した量はあくまでスタート地点であり、実際にその量が合っているかどうかは、愛犬の「うんち」が教えてくれます。
- うんちが硬い・コロコロしている・量が少ない: ご飯が足りていません。10%ほど増やしてみてください。
- うんちが柔らかい・掴むと跡が残る・下痢気味: ご飯が多すぎて消化しきれていません。少し減らしてみてください。
- ティッシュで掴んでも形が崩れず、地面に跡が残らない: ちょうど良い量です!
「今の体重」だけでなく、その日の活動量も考慮してあげてくださいね。
ドッグランで思いっきり走り回った日は少し多めに、雨でお散歩に行けず寝てばかりだった日は少し控えめに、といった柔軟な調整ができるようになると、体重管理の達人に一歩近づけますよ。
痩せすぎと肥満のチェック方法


子犬の時期は、毛がモコモコしているため見た目だけでは体型が分かりづらいものです。
特に、ポメラニアンのようなダブルコートの犬種は、実際は痩せているのに毛のボリュームで太って見えたり、逆に太っているのに毛が寝ていて普通に見えたりすることがあります。
そこで、体重計の数値だけでなく、実際に飼い主さんの手で体に触れて確認する「ボディコンディションスコア(BCS)」のチェックを習慣にしましょう。
簡単なBCSチェックの手順
愛犬を立たせた状態で、背中から肋骨(あばら骨)のあたりを優しく撫でてみてください。
- 【痩せすぎのサイン】
撫でただけで、洗濯板のように肋骨のゴツゴツが手に当たる。上から見た時に腰のくびれが深く、骨盤が浮き出ている。
→ ご飯の量を増やす必要があります。 - 【肥満のサイン】
肋骨を探そうとしても、厚い脂肪のクッションに阻まれて骨に触れない。上から見るとくびれがなく、樽のように寸胴、もしくは背中が平らになっている。
→ ご飯の量を少し減らすか、低カロリーなフードへの切り替えを検討しましょう。 - 【理想的な状態(適正体型)】
肋骨の上に薄い脂肪の膜を感じつつ、指で軽く押すと肋骨の形が分かる。上から見ると適度な腰のくびれがある。
→ 現状維持でOKです!
特にサル期の最中は、毛が抜けて貧相に見えるため、視覚的な判断がさらに難しくなります。
週に1回程度、スキンシップを兼ねて体を触り、お肉の付き具合を確認してあげてくださいね。
それと、もし「しっかり量を食べているのに、肋骨がゴツゴツして太らない」という場合は、食べた栄養が吸収されていない可能性があります。
お腹の中に寄生虫がいたり、消化酵素の不足などの問題が隠れていることもあるため、早めに獣医さんに相談することをお勧めします。
ポメラニアンの成長曲線の特徴
ポメラニアンの成長は、生まれた時から成犬になるまで、ずっと同じスピードで進むわけではありません。
人間の子供に「成長期」があるように、ワンちゃんにも成長の波があるのです。
そのため、この波を理解しておくと、体重の増減に一喜一憂せずに済みますよ。
ちなみに、一般的にはポメラニアンの成長曲線は「S字カーブ」を描くと言われています。
- 【生後3ヶ月~6ヶ月:急速成長期(グローススパート)】
この時期は、骨格が縦に伸び、体が大人の形へと近づくために最もエネルギーを使う時期です。体重も毎週のようにグングン増えていきます。この期間にしっかりと質の良いタンパク質とカルシウムなどのミネラルを摂取させることが、将来の頑丈な骨格作りに繋がります。 - 【生後7ヶ月~9ヶ月:成長の鈍化期】
骨の長さの成長が止まり始め、体重の増加スピードが緩やかになります。「あれ?先月まであんなに増えてたのに、今月は全然変わらない」と心配になる飼い主さんが多いのがこの時期です。でも、これは成長が止まったわけではなく、骨格の成長から筋肉や脂肪の充実へと、成長の質が変わったサインですので安心してください。 - 【生後10ヶ月~1歳以降:完成期】
骨格はほぼ完成し、体重も安定します。ここからは、避妊・去勢手術の影響などで太りやすくなることもあるため、「成長のための食事」から「維持のための食事」へと切り替えていく必要があります。
「先週まで急に増えてたのに、今週はあまり増えないな」と思っても、それが成長のフェーズが変わったタイミングかもしれないので、焦らず長い目で成長曲線を見守ってあげてくださいね。
より詳細な成長段階ごとのケアや、体重推移のデータについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。


低血糖症を防ぐ食事の回数
生後3ヶ月のポメラニアン、特に体重が1kg前後の小さな子にとって、最も恐ろしく、そして絶対に防がなければならないのが「低血糖症(ていけっとうしょう)」です。
これは、血液中の糖分(グルコース)濃度が極端に低下することで、脳にエネルギーが回らなくなり、自身の体内に様々な悪影響が出てしまうのです。
成犬であれば、肝臓にエネルギーをグリコーゲンとして蓄えておけるので、1日2食でも問題ありません。
しかし、生後3ヶ月の子犬の肝臓はまだ未発達で、エネルギーの貯蔵庫が非常に小さいのです。
そのため、空腹時間が6時間~8時間を超えると、あっという間にガス欠を起こしてしまいます。
低血糖を防ぐための食事ルール
- 食事回数: 1日3回~4回が必須です。(例:朝7時、昼12時、夕方18時、寝る前22時)
- 就寝前の軽食: 夜から朝にかけては一番空腹時間が長くなります。寝る前に少しだけフードをあげたり、栄養価の高い犬用ミルクを与えたりすると安心です。
- お留守番対策: 仕事などで日中どうしてもあげられない場合は、タイマーで蓋が開く自動給餌器を導入するか、知育玩具(コングなど)にふやかしたフードを詰めて置いていくなどの工夫が必要です。
このように、この時期の子犬にとって、空腹は絶対に避ける必要があります。
そのため、「しつけのためにご飯を抜く」といったことは、この月齢では絶対にやってはいけません。
しっかり食べて、しっかり遊んで、しっかり寝る。これが子犬の仕事なのですから。
(出典:環境省『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808/pdf/full.pdf)



成犬時は「3ヶ月体重×2倍」がある程度の目安になります。食事量は体重と活動量に合わせ、肋骨の感触で肥満度を確認しましょう。特に、1kg未満の子は低血糖リスクが高いため、1日4回食にするなど、空腹を作らない徹底した管理が愛犬の命と健康を守るんだワン。
よくある質問(FAQ)
この時期のポメラニアンの体重や成長について、読者の皆さんからよくいただく質問をQ&A形式でまとめました。
Q1. 3ヶ月で1kg未満は小さすぎますか?
極小サイズ(ティーカップ等)の傾向があり、成犬時も1.8kg~2.0kg以下になる可能性があります。小さくて可愛いですが、エネルギーの貯蔵量が少なく疲れやすい傾向があります。そのため、低血糖症のリスクに常に注意し、食事の間隔を空けすぎないよう、1日4回食にするなどのこまめな給餌管理が必要です。
Q2. 3ヶ月で2kgあると太り過ぎですか?
いいえ、太り過ぎではありません。骨格がしっかりした大型(デカポメ)になる可能性が高いですが、これは健康的な証拠です。成犬時は4kg~6kgになることもありますが、関節が丈夫でドッグスポーツや長時間の散歩に適した、頼もしいパートナーになります。そのため、無理なダイエットはさせず、しっかり栄養を与えてください。
Q3. 1日のご飯の量はどれくらいですか?
体重1.0kg~1.5kgの場合、1日50g~75g(ドライフード換算)が目安です。ただし、代謝や運動量には大きな個体差があります。「便が硬ければ量を増やし、柔らかければ減らす」というルールを基本に、毎日の便の状態を見て微調整するのが最も確実な方法ですよ。
Q4. 成犬時の体重を正確に知る方法は?
「3ヶ月時の体重×2倍」という計算式が一般的によく用いられますが、あくまで目安であり絶対ではありません。遺伝的要因や成長スパートの時期により誤差が出ます。両親犬の体重がわかればより予測しやすくなりますが、最終的には「育ってみてのお楽しみ」として、その子の成長を見守ってあげてください。
Q5. 毛が抜けて痩せたように見えますが?
生後3ヶ月頃から「サル期」と呼ばれる換毛期に入り、顔や体の毛が抜けて貧相に見えることがあります。これは大人の毛に生え変わる正常な過程です。体重計で測って体重が減っておらず、成長曲線に沿って増えていれば健康上の問題はありませんので、安心してください。
ポメラニアン3ヶ月体重と健康管理のまとめ
生後3ヶ月のポメラニアンの体重管理について、平均値のデータから成犬時の予測、そして食事の与え方まで詳しくお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
この時期は、ポメラニアンの一生の中でも、身体的・精神的に最も劇的な変化が訪れる「成長の黄金期」です。
そこで、今回の記事の重要なポイントを、もう一度おさらいしておきましょう。
3ヶ月齢のポメラニアン飼育の極意
- 個体差を受け入れる: 平均体重(1.0kg~1.8kg)はあくまで目安です。600gの極小ちゃんも、2.0kgのデカポメちゃんも、それぞれに素晴らしい個性と魅力があります。
- 低血糖症は絶対阻止: 特に小さめの子にとって空腹は命取りです。「1日3~4回食」を徹底し、いつでも糖分補給ができる準備をしておきましょう。
- 見た目に騙されない: 「サル期」の脱毛で痩せて見えても、体重計の数値が真実です。見た目の貧相さに惑わされて過剰給餌をしないよう、BCS(ボディコンディションスコア)での触診を習慣にしてください。
- 骨格形成をサポート: 今食べているご飯が、将来の丈夫な骨と関節を作ります。安価なフードではなく、良質なタンパク質を含んだ子犬用(パピー用)フードを選んであげてください。
私自身、15年前に初めてポメラニアンを迎えた時は、「こんなに小さくて大丈夫かな?」「ご飯の量はこれで合ってるのかな?」と、毎日キッチンスケールとにらめっこをしていました。
でも、振り返ってみれば、あんなに小さかった子が、結局は4.5㎏にまで成長しました。
また、「3ヶ月の2倍」という計算式で将来を想像するのはとても楽しいことですが、予想が外れて大きく育っても、あるいは小さいままでも、その子があなたにくれる愛情の量は変わりません。
数字にとらわれすぎず、日々の元気な姿、食欲、そしてキラキラした瞳を見てあげてください。
「今日も元気にご飯を食べたね」「昨日より少し重くなったね」と、成長の喜びを一つ一つ噛みしめながら、かけがえのないパピー期を一緒に楽しんでいきましょう。



3ヶ月の体重は将来を知る手がかりですが、予想が外れてもその子の個性なんです。数字に囚われすぎず、日々の元気や食欲、便の状態を見てあげてください。小さくても大きくても、目の前の愛犬が健康に育つことが何よりの幸せ。愛情を持って、二度とないパピー期の成長を見守るんだワン。
※本記事の内容は、一般的な飼育データや長年の経験に基づいた情報です。しかし、犬の成長や健康状態には個体差があります。個体ごとの正確な診断や健康管理については、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

