ミックさんこの記事では、ポメラニアン足長いのは失敗なのか?雑種説の真実とデカポメの魅力について書いているワン!
愛犬の成長を見守る中で、想像よりも手足がスラっと伸びてきたり、全体的にヒョロヒョロとしてきたりして戸惑ってはいませんか?
また、ネットで検索すると、雑種ではないかという噂や失敗といったネガティブな言葉が目に入り、成犬になったらどれくらい大きくなるのか不安になることもあるでしょう。
でも安心してください。その長い足は、ポメラニアンの歴史やキツネ顔と呼ばれるタイプ特有の個性、あるいは猿期という一時的な成長段階が関係している健全な証拠なんです。
そして、この現象について深く知ることで、愛犬の今の姿が愛おしく思えるようになりますから。
- 足が長い原因は先祖返りと猿期
- 病気やケガに強く健康面のメリット大
- 成犬時のサイズ感とデカポメの魅力
- 足長タイプに似合うカットスタイル
- 市場価値と賢いお迎えのタイミング


- ポメラニアン飼育歴15年
- 平成2年4月より保護犬と生活
- 先代犬はペットショップで購入のポメラニアン
- ミックさんはかなりのビビり
- 歯石取り、去勢、避妊、膝蓋骨脱臼、股関節脱臼などを経験
- 各種獣医学書関連&動物看護関連の書籍は10冊以上読破


- ポメラニアン飼育歴15年
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- 歯石取り、去勢、避妊、膝蓋骨脱臼、股関節脱臼などを経験
- 各種獣医学書関連&動物看護関連の書籍は10冊以上読破
ポメラニアンの足が長い原因とは?


「うちの子、なんだか足が長すぎる気がする…」と感じている飼い主さん、実はそれ、とても自然なことなんです。
そこで、ここでは、なぜポメラニアンの足が長く見えるのか、その背景にある歴史や成長の仕組みについて、私の経験も交えながら詳しく解説していきますね。
雑種やミックス犬の可能性はある?
まず結論からお伝えすると、信頼できるブリーダーやペットショップから迎えたのであれば、足が長いからといって雑種やミックス犬である可能性は極めて低いです。
初めてポメラニアンを飼う方の中には、SNSや雑誌で見かける「真ん丸で手足が短い、毛玉のようなポメラニアン」を標準だと思い込んでいる方が多くいらっしゃいます。
そのため、愛犬の手足がスラっと伸びてくると、「もしかして別の犬種が混ざっているのでは?」「騙されたのではないか」と不安になってしまうのも無理はありません。
ちなみに、私自身も最初のポメラニアンを迎えた時、どんどん足が伸びていく姿に少し驚いた経験があります。
しかし、犬種標準(スタンダード)というのはあくまでドッグショーにおける審査基準であり、生物としてのポメラニアンはもっと多様な姿をしています。
JKC(ジャパンケネルクラブ)の規定でも体重や体高の目安はありますが、それを超えたからといってポメラニアンではないということにはなりません。
血統書が発行されているのであれば、その子は間違いなく純血種のポメラニアンなんです。
また、足が長いことは「犬種としての規格外」かもしれませんが、それは個体差の範疇であり、むしろ健康的な特徴でもありますよ。
足の長さは「個性」のひとつ。血統書があるなら、胸を張ってポメラニアンだと言って大丈夫ですよ。他と比べる必要はありませんから。
スピッツへの先祖返りが理由
ポメラニアンのルーツを歴史的に遡ってみると、なぜ足が長くなるのかという謎が解けます。
実はポメラニアンは、もともと中型~大型犬である「ジャーマン・スピッツ」を品種改良して小型化した犬種なんです。
さらにそのルーツは、北極圏でソリ犬や番犬として活躍していたサモエドなどのスピッツ族に行き着きます。
彼らは、雪深い過酷な環境で作業をする必要があったため、雪に足を取られないための「長い四肢」と、呼吸を効率よく行うための「長いマズル(口吻)」を持っていました。
そして、ポメラニアンが現在のような超小型犬になったのは、19世紀以降、ビクトリア女王などの愛好家によって小型化が進められてからのこと。歴史としてはまだ浅いのです。
そのため、ポメラニアンの遺伝子の中には、祖先の記憶とも言える「大きくて足の長い体型」の情報が色濃く残っています。
これを「先祖返り」と呼びます。ブリーディングの過程で、たまたま祖先の特徴が強く出た子が生まれることは珍しくありません。
つまり、足が長い子は「ポメラニアンとしての形が崩れている」のではなく、「本来のスピッツとしての野性味あふれる美しい姿、そして機能美を受け継いでいる」と言えるのです。
(出典:一般社団法人ジャパンケネルクラブ『ポメラニアン』)
子犬の猿期は足が長く見える


もしあなたが現在、生後3ヶ月から8ヶ月頃の子犬を育てているのであれば、足が長く見える最大の原因は「猿期(さるき)」と呼ばれる成長段階にある可能性が高いです。
この猿期とは、子犬特有のフワフワな「パピーコート」が大人の硬い毛「アダルトコート」に生え変わる、一生に一度の激しい換毛期のことです。


そして、この時期には顔の周りの毛が抜け落ちて「お猿さん」のような顔つきになることからこう呼ばれていますが、変化は顔だけではありません。
体全体の綿毛のようなアンダーコートがゴッソリと抜け落ち、ボリュームが一気に減ってしまいます。
すると、今まで豊かな被毛に埋もれて隠されていた骨格が露わになってきますよ。
さらに、この時期は骨格の成長が著しく、体が縦に伸びる時期でもあります。
その結果、視覚的に足が細長く、全体的にガリガリでヒョロヒョロとして見えるようになるのです。
そのため、「ご飯が足りていないのでは?」と心配になるほど細く見えることもありますが、獣医師に痩せすぎと診断されない限り、それは正常な成長プロセスです。
毛がスカスカで足が長く見えるのは、大人の階段を登っている証拠なんですよ。
また、顔の隈取(くまどり)が目立ち、マズルも長く見え、体はひょろ長くなります。
多くの飼い主さんが「想像していたポメラニアンと違う」と驚きますが、この時期だけのブサ可愛さを写真に残して楽しむくらいの気持ちでいましょう。
成長はいつまで続くか解説
愛犬の足の長さや体の大きさがどこまで大きくなるのか、気になる飼い主さんは多いですよね。
そこで、一般的にポメラニアンの骨格の成長(骨が伸びること)が止まるのは、生後8ヶ月から10ヶ月頃と言われています。
そして、この時期に、体高(地面から背中までの高さ)や体長はほぼ決定しますが、これで成長が終わりではありません。
ここからがポメラニアンの「完成」に向けた第二段階なんです。
1歳を過ぎたあたりから、体に筋肉がついて幅が出てきます。
また、何より重要なのが被毛の成長であり、スカスカだった猿期を終えると大きな変化が生まれます。
立派なアダルトコートが完全に生え揃い、ボリュームが出るまでには、個体差がありますが2歳〜3歳くらいまでかかることもあるんです。
さらに、1歳半~2歳頃になり毛がフサフサに吹き上がると、長く見えていた足が豊かな被毛に埋もれ、全体的に丸みを帯びたシルエットに変わります。
若い頃は「足長」に見えていた子が、成犬になり毛が完成すると、驚くほどバランスの取れた立派なポメラニアンに変身することも多いのです。
「今はまだ成長途中なんだ」と長い目で見てあげることが大切になりますよ。
キツネ顔の特徴と足の長さ
ポメラニアンの顔つきには、大きく分けて2つのタイプがあることをご存知でしょうか?
マズル(鼻先)が短く目が中心に寄っている「タヌキ顔」と、マズルが長くシュッとしていて目が離れている「キツネ顔」です。
私の長年の観察と経験では、足が長い子は圧倒的に「キツネ顔」が多い傾向にあり、これは遺伝的な連動性があると考えられます。
先ほどお話しした「先祖返り」の話とも繋がりますが、キツネ顔の子は、祖先であるスピッツの特徴(長いマズル)を強く受け継いでいます。
当然、体型に関してもスピッツの特徴である「しっかりした骨格」と「長い四肢」を受け継いでいる可能性が高いのです。
逆に、タヌキ顔の子は愛玩犬としてマズルを短く改良されたタイプで、体型も手足が短くコンパクトになる傾向があります。
また、キツネ顔で足が長いタイプは、海外では「フォックス・フェイス」として非常に人気があり、そのスタイリッシュで優雅な立ち姿は、タヌキ顔には出せない凛とした美しさがあるのです。
| タイプ | 顔の特徴 | 体型の傾向 | 成長後の印象 |
|---|---|---|---|
| タヌキ顔 | 鼻が短い・ストップが深い・童顔 | 手足が短い・重心が低い・骨が細め | いつまでも子犬のような愛らしさ |
| キツネ顔 | 鼻が長い・シュッとしている・凛々しい | 手足が長い・モデル体型・骨が太め | 気品があり、野性味あふれる美しさ |



足が長いのは雑種ではなく、祖先であるスピッツの特徴が出た「先祖返り」や、成長期特有の「猿期」による現象です。特に、キツネ顔の子は骨格がしっかりする傾向にあります。また、血統書があれば健全な純血種ですので、その個性的な成長を安心して見守るワン。
足が長いポメラニアンの魅力と飼育方法


ここまで読んで「なんだ、規格外なのか」とガッカリしないでください。
むしろ私は声を大にして言いたいのですが、足が長いポメラニアンには、スタンダードな超小型の子にはない素晴らしいメリットがたくさんあるんです。
そこで、ここからは、愛犬家として私が肌で感じる「足長ポメ」の真の魅力と、生活を共にする上での飼育ポイントをお話しします。
パテラなどの病気になりにくい
ポメラニアンを含む小型犬の飼い主さんが最も恐れている疾患の一つが「膝蓋骨脱臼」、通称パテラです。
膝のお皿が正常な位置から外れてしまうこの病気は、小型化に伴う骨の溝の浅さや、骨の細さが原因で発症しやすく、多くのポメラニアンが悩まされています。
しかし、足が長く体が大きめのタイプの子は、獣医学的な観点からも華奢な子に比べて先天的なパテラのリスクが低い傾向にあると言われています。
なぜなら、彼らは祖先のスピッツに近い骨格を持っているため、骨自体が太く、関節の溝もしっかりと形成されていることが多いからです。
また、長い足を動かすための筋肉量も豊富につきやすいため、筋肉が天然のサポーターとなって関節を守ってくれます。
もちろん「絶対にパテラにならない」わけではありませんが、生まれつき関節が丈夫である確率は高いです。
元気に走り回り、散歩を心から楽しめる丈夫な足を持っていることは、愛犬とのアクティブな生活を望む飼い主さんにとって、何にも代えがたい安心材料となるはずです。
ただ、いくら丈夫でも、フローリングでのスリップや高所からの飛び降りは禁物ですよ。
足が長い分ジャンプ力もあり、ソファやベッドに軽々と飛び乗りますが、降りる際の衝撃は蓄積されます。
そのため、カーペットを敷いたりドッグステップを設置したりして、関節を守ってあげましょう。
骨折に強く寿命が長い傾向
体重が1.5kg〜2kg程度の極小ポメラニアンは、その愛らしさと引き換えに、ガラス細工のような繊細さを持っています。
そして、ソファから飛び降りただけで前足(橈尺骨)を骨折してしまう事故は後を絶ちません。治療も難しく、再骨折のリスクとも隣り合わせなんです。
その一方で、足が長く体重が3kg〜5kg、あるいはそれ以上ある子は、骨の太さがまるで違います。
「割り箸」と「太い木の枝」くらいの差があると言っても過言ではなく、この「骨太さ」と「基礎体力の高さ」は、生命力そのものに直結するんです。
そのため、無理な小型化や近親交配の弊害を受けていないため、内臓機能も丈夫で、結果的に寿命が長い傾向にあると多くのブリーダーや愛好家が感じています。
ちなみに、私の周りのポメラニアン友達を見渡しても、15歳、16歳、時には18歳と元気に長生きしているご長寿犬は、意外とこのしっかりした体格の「デカポメ」タイプが多いんです。
長く一緒にいられる可能性が高いというのは、飼い主にとって最大の幸福ではないでしょうか。
成犬時はデカポメになる?


子犬の時点ですでに足が長く、骨格がガッチリしている場合、成犬時には体重4kg~6kg、個体によってはそれ以上の「デカポメ」に成長する可能性が高いです。
スタンダードの規定(1.8kg~2.3kg)からは大きく外れますが、この「デカポメ」こそが最強のパートナーになり得ます。
そして、最近ではSNSなどでも「デカポメ」という言葉がポジティブに使われるようになりました。
その魅力はなんといっても「圧倒的な抱き心地の良さ」と「安心感」です。
抱っこした時の腕の中に満ちる重量感は幸せそのものですし、一緒に寝る時も潰してしまう心配がありません。
また、カフェに行ってもドッグランに行っても、多少のことでは動じない存在感があります。
「想像より大きくなっちゃったけど、このサイズ感がたまらなく可愛い!」「むしろこの大きさじゃないと満足できない」
このように、一度デカポメの魅力を知ってしまった飼い主さんは、次もまた大きめの子を迎えたいと言うほどなんです。
そのため、大きさは、愛の大きさに比例すると私は思っていますよ。
足長に似合うカットスタイル
足の長いポメラニアンは、トリミングサロンでのオーダー次第で、その魅力を何倍にも引き出すことができまよ。
そして、足の長さを活かすなら、断然おすすめなのが「柴犬カット(シバカット)」です。
手足が短い子が柴犬カットをすると、丸っこくてコロコロした「ぬいぐるみ」のような印象になりますが、足が長い子がすると「豆柴」のような、凛々しくスタイリッシュな仕上がりになります。
足の長さが際立ち、散歩していると「豆柴ちゃんですか?」と間違われることもありますが、それもまた会話のきっかけになり楽しいものなんです。
また、胸周りの毛(タテガミ)を残して体と四肢を短く刈り込む「ライオンカット」もおすすめですよ。
足が長く骨格がしっかりしている子であればあるほど、本物のライオンのような威厳とバランスの良さが出て、めちゃくちゃカッコよくなりますよ。
逆に、あえて全身を丸くカットする「テディベア風」にして、足の長さと顔の丸さのギャップを楽しむのも素敵ですね。
ただ、ポメラニアンの毛は、バリカンで極端に短く刈り込みすぎると、毛質が変わったり生えてこなくなったりする「ポメラニアン脱毛症」のリスクがあります。
そのため、足長スタイルを楽しむ際も、トリマーさんには「ハサミ仕上げ」をお願いするか、バリカンのミリ数を長めに設定してもらうよう相談しましょう。



足長ポメは骨が太く関節が丈夫なため、パテラや骨折のリスクが低い点が大きなメリットです。また、成犬時は抱き心地抜群の「デカポメ」になることも多く、柴犬カットやライオンカットが抜群に似合います。健康でアクティブに遊べる最高のパートナーになるワン。
よくある質問(FAQ)
最後に、足の長いポメラニアンについて、ネット上や飼い主さんの間でよく検索・質問されている疑問について、Q&A形式で詳しくお答えします。
Q1. 足が長い個体は販売価格が安い傾向にありますか?
正直にお話しすると、ペットショップなどでは「タヌキ顔・極小・毛量爆発」の個体に高値がつく傾向があり、足が長くマズルが長いタイプは、相対的に安価に設定されることが多いです。しかし、これは「犬質の低さ」や「健康状態の悪さ」を意味するものでは全くありません。単に市場の流行(小さくて丸い子が人気)を反映しているだけです。むしろ、健康で丈夫、かつ性格の良い個体を、適正価格やお迎えしやすい価格で家族に迎えられますよ。
Q2. 運動量や散歩は通常より多く必要ですか?
はい、その傾向はあります。足が長く骨格がしっかりしている子は、もともとのスピッツとしての血が騒ぐのか、運動能力が非常に高いです。ちょこちょこと歩くのではなく、ダイナミックに走り回るのが大好きです。そのため、通常のポメラニアンよりも多めの運動量を必要とします。毎日の散歩は1回20分~30分程度を1日2回行い、週末はドッグランで思いっきり走らせてあげるのが理想ですね。
Q3. 性格は気が強かったりきつい傾向がありますか?
足が長いタイプ(キツネ顔・先祖返りタイプ)は、愛玩犬として改良されたタヌキ顔の子に比べると、祖先のスピッツの気質を色濃く残しているため、自立心があり非常に活発です。「キャンキャン」というよりは「ワンッ!」としっかり吠える番犬気質な一面や、自分より大きな犬にも物怖じしない気の強さを見せることもあります。しかし、それは飼い主への忠誠心の裏返しでもあります。知能も高く、飼い主との信頼関係ができれば、最高のパートナーになりますよ。
まとめ:足が長いポメラニアンは個性なんです
今回は、「ポメラニアンの足が長い」というテーマから、その理由や魅力について深掘りしてきました。
足が長いことは、決して失敗やデメリットではありません。「雑種かも?」と不安になる必要も全くありませんよ。
それは「先祖返り」という、ポメラニアンが長い歴史の中で受け継いできた健全な遺伝子の現れであり、病気に強く、アクティブに過ごせるという素晴らしいギフトでもあります。
また、猿期のヒョロヒョロした姿も、成犬になった時の美しいプロポーションへ向かうための大切な準備期間です。
もし今、愛犬の足の長さや大きさを気にしているなら、ぜひその子の「丈夫さ」や「スタイリッシュさ」、そして「オンリーワンの個性」を誇りに思ってあげてください。
規格外の個性こそが、他には変えられないかけがえのない魅力なのですから。
そして、足の長い愛犬と一緒に、たくさん散歩をして、たくさん遊んで、素晴らしいポメラニアンライフを送ってくださいね。



足が長いことは失敗ではなく、丈夫で長生きしやすいという素晴らしいギフトですよ。市場の流行に左右されず、目の前にいる愛犬のスタイリッシュな体型と規格外の個性を誇りに思いましょう。その長い足で元気に駆け回る姿こそが、何よりの幸せな光景なんだワン。
※なお、本記事の健康や飼育に関する情報は一般的な目安です。正確な情報は公式サイトをご確認ください。また、健康面での最終的な判断は獣医師などの専門家にご相談ください。

