野生のポメラニアンはいる?祖先の歴史やウルフセーブルの謎を解説

野生のポメラニアンの正体とは?祖先は極寒の狼?その最強説とルーツ
ミックさん

この記事では、野生のポメラニアンはいる?祖先の歴史やウルフセーブルの謎について書いているワン!

ネットで野生のポメラニアンという言葉を見かけて、えっ、野良ポメがどこかに住んでいるの?と驚かれた方もいるかもしれませんね。

実はこれ、生物学的な野生種が山にいるという話ではなく、彼らのルーツである先祖の姿や、ウルフセーブルという野性味あふれる毛色、そして時には野生のタヌキとの見間違いから生まれた不思議なキーワードなんです。

そこで、この記事では、ポメラニアンのルーツに隠された壮大な進化の歴史から、性格の裏側にある鋭い本能、さらには子犬時代に訪れる猿期の変化まで、私の15年の経験を交えて詳しくお話しします。

愛犬のルーツを深く知ることで、今隣にいる小さなパートナーがもっと愛おしく、誇らしく感じられるようになるはずですよ。

この記事で分かること
  • 北極圏で活躍した大型犬のルーツ
  • 野生色ウルフセーブルの遺伝的特徴
  • タヌキや他の野生動物との識別方法
  • 性格に残る番犬としての鋭い本能
  • 野性をコントロールするしつけのコツ
執筆者情報
愛犬家
  • ポメラニアン飼育歴15年
  • 平成2年4月より保護犬と生活
  • 先代犬はペットショップで購入のポメラニアン
  • ミックさんはかなりのビビり
  • 歯石取り、去勢、避妊、膝蓋骨脱臼、股関節脱臼などを経験
  • 各種獣医学書関連&動物看護関連の書籍は10冊以上読破
執筆者情報
愛犬家
  • ポメラニアン飼育歴15年
  • 平成2年4月より保護犬と生活
  • 先代犬はペットショップで購入のポメラニアン
  • ミックさんはかなりのビビり
  • 歯石取り、去勢、避妊、膝蓋骨脱臼、股関節脱臼などを経験
  • 各種獣医学書関連&動物看護関連の書籍は10冊以上読破
目次

野生のポメラニアンの真実と驚きのルーツ

野生のポメラニアンの真実と驚きのルーツ

ここでは、私たちが普段見ているふわふわで愛くるしい姿からは想像もつかない、ポメラニアンの起源について深掘りしていきます。

なぜ彼らの中に、「野生」の魂が眠っているのか、その歴史を一緒に紐解いていきましょう。

祖先は北極圏で活躍した大型サモエド

今のポメラニアンは体重2kg前後の超小型犬ですが、その先祖は北極圏で過酷な労働に従事していた大型の作業犬でした。

遺伝的なルーツを辿ると、真っ白な被毛で知られる「サモエド」や、ソリ引き犬として有名なシベリアン・ハスキーと非常に近い親戚関係にあります。

かつての彼らは、氷点下数十度という極限の環境下で、人間と共にソリを引き、トナカイの群れを守る牧畜犬として活躍していました。

そして、当時の体重は20kg近くあり、今の姿からは想像もつかないほど逞しい体つきをしていたんです。

また、この「大型作業犬」としての記憶は、現代のポメラニアンの身体構造にも色濃く残っていますよ。

例えば、あのがっしりとした胸板や、豊かな被毛は、厳しい寒さの中で内臓を守り、体温を維持するために発達したものです。

そこで、私が15年ポメと暮らして感じるのは、彼らの脚力の強さです。小さな体でぴょんぴょんと跳ね回る姿は、かつて雪原を力強く駆けていた名残そのもの。

また、飼い主の指示を待つときの真剣な眼差しも、人間と協力して働いてきた作業犬としての血筋を感じさせますね。

極寒の地を生き抜くための身体的特徴

なぜ、これほどまでにポメラニアンはふわふわしているのか。それは、雪山での生存に不可欠な装備だったからです。

  • 皮膚を濡らさないための強力な撥水性を持つオーバーコート
  • 体温を逃がさない綿毛のようなアンダーコート
  • 雪の上でも凍傷を防ぐための肉球周りの毛
  • 冷たい風から顔を守るための小さな立ち耳

これらの特徴は、まさに野生に近い環境で生き抜くための知恵そのものなんです。

ポメラニアンが、雪を見るとテンションが上がって走り回る「雪中運動会」を始めるのは、このルーツが血を騒がせているからではないかな、なんて思ってしまいます。

そして、彼らの祖先がバルト海沿岸のポメラニア地方へと渡り、そこで少しずつ小型化の道を進んでいった歴史は、まさに生命の神秘ですよね。

当初は10kg以上あった個体たちが、数世代を経て現在の「手のひらサイズ」にまで凝縮されたわけですが、その中身には今も、極寒を生き抜く強靭なバイタリティが詰まっているんです。

あわせて読みたい
サモエドとスピッツとポメラニアンの違い!見分け方と性格を徹底比較 この記事では、サモエドとスピッツとポメラニアンの違い!見分け方と性格について書いているワン! 真っ白でふわふわな犬を見かけたとき、それがサモエドなのか日本スピ...

ポメラニアンが野生のボスに見える瞬間

ドッグランなどで、自分より何倍も大きいゴールデンレトリバーや秋田犬に向かって、一歩も引かずに「ワン!」と吠え立てるポメの姿を見たことはありませんか?

あの姿は、まさに野生の群れを率いるボスそのもの。

飼い主としてはヒヤヒヤしてしまいますが、これこそが「スピッツ・ファイア」と呼ばれる彼ら特有の気質なんです。

そして、ポメラニアンは、自分が小型犬であるという自覚がほとんどないと言われています。

脳の中では、今でも自分を20kgの作業犬だと思っているのかもしれませんね。

また、この「自分を大きく見せる」本能は、野生下で自分より強い敵と対峙した際に、気圧されないための重要な防衛手段でした。

私の15年のポメ生活でも、家の中で一番高い場所(ソファーの背もたれの上など)に陣取って部屋を見渡す姿をよく見かけますが、あれも「群れのリーダー」として周囲を監視している野生の本能の名残なんですね。

「スモール・ドッグ・シンドローム」への注意

この勇敢な「ボス気質」は素晴らしい魅力ですが、一歩間違えると家庭内での問題行動に繋がってしまいます。

これが、「スモール・ドッグ・シンドローム」と呼ばれる状態で、小さな体で人間や他犬を支配しようとする心理です。

また、飼い主が愛らしさゆえに何でも言うことを聞いてしまうと、「この家で一番偉いのは自分だ」と誤解し、気に入らないことがあると唸ったり噛んだりすることがあります。

そのため、愛犬が野生のボスのようになりすぎないためには、日常の何気ないルール作りが大切なんです。

例えば、「散歩のときは飼い主より前を歩かせない」「食事は飼い主が先」といった、犬本来の社会性に基づいたリーダーシップを示す。

これによって、彼らは逆に「自分がボスにならなくていいんだ」と安心し、穏やかな性格になってくれます。

ボスの座を飼い主に譲ることで、ポメたちは本来の甘えん坊な姿をより多く見せてくれるようになるんです。

スピッツのルーツから学ぶ進化の歴史

スピッツのルーツから学ぶ進化の歴史

ポメラニアンという名称が定着する前、彼らは「ジャーマン・スピッツ」の一種として分類されていました。

「スピッツ」とはドイツ語で「鋭い先端」を意味し、その名の通り尖ったマズル(鼻先)と耳が最大の特徴です。

そして、16世紀頃の記録には、既にオオカミのような風貌をした「ウルフ・スピッツ」の存在が記されており、当時はまだ野生のオオカミに近いサイズ感を保っていました。

この時代、彼らは単なる愛玩犬ではなく、農場での番犬や荷車を引く実用的なパートナーとして重宝されていたようです。

また、この犬種が劇的な変化を遂げたのは、18世紀から19世紀にかけてのイギリス王室での出来事がきっかけです。

歴史的な転換点は、ヴィクトリア女王の存在です。1888年、女王がイタリアのフィレンツェで「マルコ」という名の小さなポメラニアンに出会い、一目惚れしてイギリスへ連れ帰りました。

当時のポメラニアンはまだ10kg以上の個体が多かったのですが、女王がより小さな個体を好んで展覧会に出陳したことで、ブリーダーたちの間で「小型化」が一大ブームとなったのです。

ちなみに、ポメラニアンのルーツである「ジャーマン・スピッツ」には、サイズによって5つの分類(ウルフ、グロース、ミッテル、クライン、ツベルク)があります。

私たちが今。「ポメ」と呼んでいるのは、その中で最も小さい超小型のツベルク・スピッツにあたりますよ。

女王の愛した「マルコ」と近代ポメラニアンの誕生

ヴィクトリア女王の功績は単なる愛好に留まりませんでした。

女王が存命の間に、ポメラニアンの標準的なサイズは50%近くも縮小されたと言われています。

それまで「キツネ犬」や「白いスピッツ」と呼ばれていた彼らは、この時期を経て、私たちがよく知る「ポメラニアン」としての洗練された姿を確立しました。
(出典:FCI Breed Standard: GERMAN SPITZ(出典:FCI公式)

また、進化の過程で失われたのは「大きさ」だけであり、その鋭い感覚や勇敢さは、今のポメラニアンにも確実に息づいています。

田舎道を散歩していると、ふとした音に敏感に反応して耳をピクつかせる姿に、数百年前の番犬としての誇りを感じずにはいられません。

このように、見た目は愛玩犬になりましたが、その魂は今もなお、北欧の厳しい風に耐えたスピッツの誇りを保っているのです。

勇敢で気が強い性格に残る野生の本能

ポメラニアンを語る上で外せないのが、その「勇敢さ」と「警戒心の強さ」です。

これはかつて、羊の群れを守ったり、夜間のキャンプ地で異変を知らせたりしていた優秀な番犬(ウォッチドッグ)としての本能が色濃く残っている証拠です。

また、彼らにとって、玄関のチャイムや窓の外を通る人影に反応して吠えるのは、立派な「お仕事」なんです。

単なる無駄吠えと捉えられがちですが、彼らにとっては家族を守るための必死な生存戦略なんですね。

ただ、この「野生の警戒心」を完全に消し去ることは難しいですが、現代社会に適合するようにうまくマネジメントしてあげることが、飼い主である私たちの役目かなと思います。

ポメの気が強い性格は、裏を返せば「何があっても動じない信頼感」にも繋がります。

作業犬としての欲求を満たす4つのポイント

  • 知能を刺激する: 知育玩具にフードを詰め、どうすれば取り出せるか考えさせる。
  • 十分な運動: 体は小さくてもスタミナは抜群。1日2回、各15〜20分の散歩は必須です。
  • 社会化の継続: 子犬期を過ぎても、新しい音や場所に触れさせ、過度な警戒を解く。
  • 成功体験を積む: 「マテ」や「オイデ」ができたとき、大袈裟なくらい褒めて信頼関係を築く。

私の15年の経験でも、エネルギーが余っているポメほど、野生の本能が暴走して吠え癖が出やすいと感じます。

逆に、しっかり遊んで満足している子は、家の中でもどっしりと落ち着いています。

そのため、彼らの「働きたい!」という本能を遊びという形で満たしてあげることが、ストレスフリーな生活への近道ですよ。

また、気が強い分、一度信頼した相手には深い忠誠心を見せてくれるのも、スピッツ系ならではの魅力です。

ポメラニアンの寝起きが野性的な理由

ポメラニアンと一緒に暮らしていると、寝起きの反応に驚かされることがあります。

ぐっすり寝ていると思ってそっと近づいたら、目を開けた瞬間に「ガウッ!」と反射的に威嚇されたり、急に跳ね起きたりすること。

これ、実は野生動物と同じレベルの深い防衛本能によるものなんです。

自然界において、寝ている最中は最も無防備な状態です。

そのため、スピッツ系の犬種は、眠りが浅い「レム睡眠」の割合が多く、わずかな振動や音を感知して即座に戦闘態勢(あるいは逃走態勢)に移れるよう脳が常に待機しています。

そして、現代の安全な家の中にいても、彼らの遺伝子には「いつ敵が来るかわからない」という野生の緊張感が刻まれているんですね。

寝起きにマズルをシワ寄せて唸る姿は、まさに野生のオオカミそのもの。

そのため、初めてこの姿を見た飼い主さんはショックを受けるかもしれませんが、それは決してあなたを嫌っているわけではありません。

単に「反射的な自己防衛」が作動してしまっただけなんです。

聴覚の発達と睡眠の質の関係

ポメラニアンは聴覚が非常に発達しており、人間には聞こえない高周波の音まで拾っています。

そのため、寝ている間も意識の半分は外界にアンテナを張っているような状態です。

そこで、もし愛犬が寝起きに不機嫌そうにしていたら、それは「まだ脳が野生モードから家庭犬モードに切り替わっていないだけ」と考えてあげてください。

これを無理に起こしたり、驚かせたりするのはストレスの元。

優しい声で名前を呼び、彼らが完全に覚醒して尻尾を振るまで待ってあげるのが、飼い主としてのスマートな対応ですね。

そして、寝起きが野性的であればあるほど、その子は野生の生存本能が強い健康的な個体だとも言えます。

起きた後にあくびをしたり、背伸びをしたりして「あ、パパ(ママ)だったのか」とリラックスする瞬間、そのギャップこそがポメラニアン飼育の醍醐味だと私は思っています。

ミックさん

ポメラニアンの愛らしい外見の裏には、北極圏でソリを引いた大型作業犬の魂が宿っています。王室による小型化を経ても、番犬時代の鋭い警戒心やボス気質は失われていません。そのため、彼らの野性味あふれる本能を正しく理解することが、信頼関係を築く第一歩だワン。

野生のポメラニアンと誤認される背景を分析

野生のポメラニアンと誤認される背景を分析

なぜ「野生のポメラニアン」という言葉がこれほどまでに注目されるのか?

そこには、視覚的なインパクトや、ポメラニアン特有の面白い成長過程が深く関わっています。

そこで、ここでは、その背景を詳しく見ていきましょう。

希少色ウルフセーブルの遺伝的秘密

「野生のポメラニアン」という噂の正体、その筆頭に挙げられるのがウルフセーブル(Wolf Sable)という美しい毛色です。

グレーをベースに、毛先に黒い差し毛が入るこのカラーは、まさに野生のオオカミやキツネを彷彿とさせます。

そして、この色は、アグーチ遺伝子座の「aw」という対立遺伝子によって決まります。

これは、野生型のアレルと呼ばれ、自然界で周囲の景色に溶け込むためのカモフラージュとして発達した色なんです。

また、一般的なオレンジのポメとは異なり、1本1本の毛に色素の帯(バンド)があるため、独特の深みのあるグラデーションが生まれるんです。

光の当たり方によって銀色に見えたり、濃いグレーに見えたりするその姿は、高貴さと野性味が共存する唯一無二の魅力があります。

スクロールできます
特徴詳細
遺伝子型アグーチ遺伝子座の「aw」アレルが関与
視覚的特徴グレーの下毛、黒い先端のガードヘア、目の周りのメガネ模様
希少性ポメラニアン全体の中でも数パーセント程度の珍しいカラー

特に、顔周りに黒い「マスク」が残る個体は、非常に凛々しく、野性味溢れる風貌になります。

ただし、このウルフセーブルは非常に奥が深いカラー。子犬のときは真っ黒に見えても、成長とともにシルバーがかってきたり、逆にオレンジが強くなったりと、色の変化が激しいことでも有名です。

真のウルフセーブルは、大人になってもその「ウルフ」な輝きを保ちますが、成長してみないと最終的な色が分からないというワクワク感も、このカラーを飼う楽しみの一つですね。

劇的に毛色が変わる猿期の注意点

ポメラニアンを飼い始めて数ヶ月、誰もが一度は「別の犬になっちゃった!?」と不安になる時期があります。

それが、生後4ヶ月から半年頃に訪れる「猿期」なんです。

あわせて読みたい
ポメラニアンの猿期がひどい!いつまで続く?原因と対策を徹底解説 この記事では、ポメラニアンの猿期がひどい!いつまで続くのか?その原因と対策について書いているワン! 初めてポメラニアンの子犬を迎えた方の多くが、生後数ヶ月で訪...

この時期、子犬特有のふわふわした胎毛が抜け落ち、顔周りの毛がスカスカになって、まるでお猿さんのような顔つきになります。

実は、この「野生感溢れるワイルドな姿」が、野生のポメラニアンというイメージを助長している部分もあるんです。

特に、ウルフセーブルやオレンジセーブルの個体では、この時期に劇的なカラーチェンジが起こります。

  • 子犬の頃の黒い差し毛がバサバサと抜け落ちる
  • 地肌が見えるほど毛量が減り、一時的にみすぼらしく見える
  • アンダーコートの色がガラッと変わり、明るいオレンジが顔を出す
  • 顔の黒い部分が消えて、スッキリした表情になる

そして、この変化を「野生の色が消えてしまった」とガッカリする必要はありません。

これは、成犬としての立派な被毛を手に入れるための準備期間なんです。

この時期を経て生えてくる「アダルトコート」こそが、その子が一生持つ本来の色。

また、栄養バランスの良い食事と丁寧なブラッシングを続けることで、1歳を過ぎる頃には驚くほど豪華なコートに仕上がります。

猿期のポメラニアンは、見た目が少し不揃いになる分、内面の活発さが際立つ時期でもあります。この「不完全な美しさ」も、ポメラニアンならではの貴重な成長の証なんですね。

野生のタヌキと識別する尾の形状

野生のタヌキと識別する尾の形状

「野生のポメラニアンを目撃!」という情報の多くは、実は野生のタヌキとの誤認であるケースが多々あります。

特に、冬場のタヌキは、厳しい寒さに耐えるために毛が非常に密集し、ポメラニアンそっくりの丸いシルエットになります。

そのため、夜道で見かけたら、まず間違いなく「えっ、ポメラニアンが逃げ出した!?」と思ってしまうでしょう。

特に、ウルフセーブルのポメと冬毛のタヌキは、色のトーンも驚くほど似ています。

しかし、両者には決定的な違いがいくつかあります。その最たるものが「しっぽの形」です。

ポメラニアンのしっぽは、常に背中側にくるりと巻き上がり、豊かな飾り毛がまるで扇のように華やかに広がっています。

その一方、タヌキのしっぽは短くて太く、地面に向かって垂れ下がっているのです。

他にも、タヌキは耳が丸くて縁が黒いことや、足先が靴下を履いたように真っ黒であるといった特徴があります。

ポメラニアンにも「タヌキ顔」と呼ばれるタイプがいますが、あくまでそれは愛称。

そこで、もし道で見かけた動物の足が真っ黒で、しっぽが垂れていたら、それは野生のタヌキですので、感染症のリスクなどを考えて、そっとしておいてあげてくださいね。

また、タヌキは「八の字」のマスクが目の周りにありますが、ポメのマスクはもっと全体的に広がることが多いです。

日本スピッツやアライグマとの比較

「野生のポメラニアン」というキーワードで検索する人の中には、日本スピッツやアライグマをポメラニアンと混同している方もいるようです。

日本スピッツは、ポメラニアンと同じスピッツ・グループに属し、サモエドを祖先に持つため、見た目はそっくりです。

しかし、体重は6〜10kgほどあり、ポメラニアンの3〜4倍の大きさがあります。

真っ白な毛が野外で汚れていると、より野生感が増して見えますが、ポメとはサイズ感が全く違うんです。

また、近年都市部でも問題になっているアライグマも、夜間のシルエットはポメラニアンに似ることがあります。

しかし、アライグマは、実は非常に凶暴な野生動物としても知られており、見間違えて手を出すのは大変危険です。

決定的な識別ポイント:アライグマの「手」としっぽ

アライグマと犬(ポメラニアン)を見分けるポイントは2つ。

まず「しっぽ」に明瞭な黒いリング模様があるかどうかです。そしてもう一つが「指」です。

  • アライグマは5本の長い指を持ち、物をつかむことができる
  • アライグマの足跡は人間の子供の手に似た形をしている
  • しっぽには黒と茶色のシマシマ模様がある
  • 耳の縁が白く、目の周りにくっきりとした黒いマスクがある

イヌ科であるポメラニアンやタヌキには、物をつかむような指の機能はありません。

そのため、もし、しっぽに縞模様があり、手のような足跡を残していれば、それは確実にアライグマです。

また、野生動物を迷子のポメラニアンだと思って保護しようとすると、噛まれて怪我をしたり、重篤な寄生虫疾患をうつされたりする危険があります。

このように、ポメラニアンと他の動物の違いを知ることは、彼らのユニークな身体的特徴を再発見することにも繋がりますね。

あの「巻いたしっぽ」こそが、ポメラニアンという誇り高き犬種の象徴と言えるでしょう。

正しいリーダーシップで野性を管理

これまで見てきたように、ポメラニアンの心の中には今も「野生のスピリット」が脈々と流れています。

この野性味あふれる性格は、彼らの最大の魅力であると同時に、しっかりコントロールしないと人間社会では「困った行動」になってしまいます。

そこで、大切なのは、飼い主であるあなたが、穏やかで頼もしいリーダーになることです。

力で押さえつけるのではなく、「この人の言うことを聞けば安心だ、楽しいことが起きる!」と愛犬に確信させることが重要です。

そして、ポメラニアンは非常に賢く、人の感情を敏感に察知するんです。

飼い主がオドオドしていたり、叱るときに感情的に怒鳴ったりすると、彼らは「この人は頼りにならない。自分が群れを守らなきゃ!」と、より一層野生の本能(警戒心や攻撃性)を強めてしまいます。

ただ、「リーダーシップ」といっても、厳しく接することではありません。

愛犬にとって、「この人のそばにいれば安心だ」と思える、一貫性のあるルールを作ることが本当のリーダーシップなんです。

また、毎日の食事の前に「マテ」をさせる、散歩中に引っ張りすぎないよう教えるといった基本的なトレーニングの積み重ねが、彼らの野生的な不安を取り除き、リラックスした家庭犬としての生活に導いてくれます。

一貫した態度が何よりも大切ですが、彼らの持つ「野生の炎」を、家族を温める「愛情の火」に変えていきましょう。

ミックさん

野生のポメラニアンの目撃情報の多くは、希少なウルフセーブル色や換毛期の姿、あるいは野生のタヌキとの誤認が原因です。しっぽの形や足先など、身体的特徴を正しく見極める知識が大切です。また、本能を否定せず、毅然としたリーダーシップで愛犬を導くんだワン。

よくある質問(FAQ)

ポメラニアンの「野生」という側面について、飼い主さんからよく寄せられる疑問にお答えします。

意外と知られていない生態や、困った時のヒントをまとめました。

Q1:疥癬のタヌキと見分けるポイントは?

疥癬(ヒゼンダニの寄生)によって全身の毛が抜けてしまったタヌキは、皮膚が黒ずんで露出しており、一見すると「毛が抜けたポメラニアン」のように見えて痛々しい姿をしています。しかし、顔の骨格が細長い点や、足先の黒さ、しっぽの形状(短く垂れている)で見分けがつきます。野生動物に直接触れるのは非常に危険ですので、迷子犬だと断定できない場合は、自治体の野生鳥獣担当課などに相談してください。

Q2:ウルフセーブルを飼う時の選び方は?

ウルフセーブルは「成長による毛色の変化」が非常に大きいカラーです。子犬の時の見た目だけで選ぶと、成犬になったときにイメージと違う色になることがあります。そのため、確実にウルフの風合いを残したい場合は、両親のカラーを確認する、またはウルフセーブルの繁殖に力を入れている専門のブリーダーさんから譲り受けるのがベストです。遺伝子検査の結果を参考にできる場合もあるので、ブリーダーさんに将来の予測を聞いてみましょう。

Q3:性格が野性的で吠える時の対処法は?

「吠える」という本能をゼロにすることは不可能ですが、理由を特定して軽減させることはできます。多くの場合、退屈や不安が原因です。そのため、十分な散歩で体力を発散させ、知育玩具で頭を使わせることで、無駄吠えは劇的に減ることが多いです。それでも解決しない場合は、家の中に警戒対象があるなど愛犬に過度なストレスがかかっている可能性があるため、早めにプロのドッグトレーナーに相談することをお勧めします。

まとめ:野生のポメラニアンの起源を知ること

「野生のポメラニアン」という、一見すると矛盾したような言葉の裏側には、彼らが辿ってきた数千年もの壮大な進化のドラマが隠されていました。

私たちが、日々癒やされている、あの小さくてふわふわな体の中には、極寒の北極圏を駆け抜け、家族や財産を守り抜いてきた勇敢な作業犬の魂が今もなお、しっかりと受け継がれていますよ。

記事のポイント

  • ルーツはサモエドに近い大型の北極圏作業犬だった
  • ウルフセーブルはオオカミと同じ保護色の名残
  • 強気なボス気質は群れや家族を守るための生存戦略
  • 野生のタヌキとは「しっぽ」で見分けるのが確実
  • 野性を否定せず、正しいリーダーシップで向き合うことが大切

ポメラニアンの「野性味」を知ることは、彼らの本当の姿を理解することでもあります。

時には強気に吠えたり、寝起きに少し不機嫌だったりするのも、すべては彼らのルーツからくる一生懸命な表現のひとつ。

そんな誇り高き「小さなオオカミ」たちの本能を正しく理解し、愛情を持って包み込んであげてください。

そうすれば、あなたのパートナーはもっとリラックスして、最高に可愛い笑顔を見せてくれるようになりますよ。

ミックさん

野生のポメラニアンという言葉が繋ぐのは、数千年の進化のドラマです。かつての逞しさを心に秘めた「小さなオオカミ」たちの本質を受け入れることで、毎日の生活はより豊かなものになります。そのため、正しい知識としつけで、愛犬の持つ誇り高き魅力を引き出しすんだワン。

※個別の性格や健康状態、しつけの悩みについては、ワンちゃんによって千差万別です。深刻な場合は自己判断せず、必ずかかりつけの獣医師や、経験豊富なドッグトレーナーなどの専門家に相談してくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次